今回はF.A.Lからハロウィン限定の新作企画としてフランケンシュタインをモチーフとしたリン グの制作をさせていただきました。

幼少期から自然に映画やイラストなどで触れてきたフランケンシュタインのコンテンツについ て、新しくF.A.Lから新作を作るにあたり1931年に製作されたホラー映画「フランケンシュタイ ン」、1935年の「フランケンシュタインの花嫁」に登場するフランケンシュタインのキャラクター や物語に、できるかぎり忠実に着想をおき、どこかおどろおどろしくも人間味のある怪物のデ ザインや造型についてたくさんの資料をもとにデザインを模索してしていきました。

とくに映画のストーリーにおける死生観についてはそのメッセージ性をできるかぎり造型に落 とし込むことができるように顔の表情や指輪の全体的な構造など緻密に計算をして設計して います。

もちろん指輪という構造といった点の特色もオリジナリティある形を模索していった結果、主と なるフランケンシュタインのモチーフを指輪の前面（正面）に大きく造型しつつ、リングの裏面 （手の平側にあたる指輪の腕部分）には怪物を作り出すことになったヴィクター・フランケンシ ュタイン博士の死から生を生み出す医学や科学への欲望を象徴するような「逆さま向きで笑 っているスカル」の造型を一体的に形にすることで他にはない個性的な指輪として完成でき ました。

造型面については、フランケンシュタインの顔面において銀という素材を使うことで最も良い 造型の見せ方を模索した「仕上げ方（銀の磨き方）」を施してあります。指輪すべてを一律に 鏡面仕上げにしてしまうと、磨かれた銀の鏡面に光が反射することで彫刻の微細な線や凹凸 感が見えづらくなってしまいます。

今回はその点にも着目して、顔面の仕上げについては、艶消しの仕上げをおこなった後に軽 い艶感を出すためにブラッシングのみの仕上げをしています。これにより顔の造型の迫力を 損ねることなく、全体的な鏡面仕上げとの組み合わせによってシルバーアクセ独特な重くて 豪華な印象を作り出しています。

手にとったときの重量感や指につけたときの着用感といった細部にまで妥協することなく作り 上げた自信作だといえるので、ぜひ取扱店などで実物を手に取って鑑賞していただけたら嬉 しいです。

また、従来のF.A.Lではピエロスカルモチーフといったキャラクター性の強いデフォルメデザイ ンを中心にリリースしてきましたが、今回はハロウィン限定ということでフランケンシュタインの 造型は「リアリスティック」（写実的な造型）の説得力に軸足をおいて製作を行いました。今回 の新作を意外に感じられた方もいるかもしれませんが、このリアリスティックさも新しいF.A.Lの 表現方法の一部として、今後にリリースされるだろうデザインやモチーフへの可能性としてご 期待ください。

あえて1930年代の特殊メイクの技術力で作られた当時のフランケンシュタインの造詣を、古き 良きクラシカルなデザインとして捉え、現代のシルバーアクセとしてデザインしたF.A.L版のフ ランケンシュタインをコレクションしていただければ幸いです。

Item No.FA-EV-R-0083-023

間違いによる変更やキャンセルは受け付けておりませんので宜しくお願い致します。

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